コスパとタイパの次に来るトレンド、”ウェルビーイング・パフォーマンス”

価格に見合った便益が得られるかどうかの判断基準がコストパフォーマンス(コスパ)、時間資源を投下する対価として結果的に満足する行動になっているかどうかがタイムパフォーマンス(タイパ)。この2つはいまどきの消費者心理を理解する上で非常に重要な視点になっています。

例えば、前者は、安価だけど高見えするファッションコーディネートだったり、後者ではいきなり冒頭からサビで入る楽曲などが好例と言えるでしょう。こうした消費者心理が未来においてはどうなっているのか考察してみたいと思います。

もちろんコスパの概念もタイパの概念も将来も残り続けると思いますが、2030年代に向けて新たな概念が生まれてくると予想しています。それが「ウェルパ」。自分の行動や購入する商品・サービスが、自分自身や社会のためになっているか、つまりウェルビーイング(※)な状態になるかどうかが、未来の消費者意識や消費者行動において重要な評価軸になってくると思います。

数量的に評価することが難しいウェルビーイング度をどう計測して、「これはウェルパが良い、あれはウェルパが悪い」とするのかという問題は横たわりますが、世の中の様々な事物が自分や社会にとって良いものでそれでみんなが幸せになっていると思うか、という自分尺度でのウェルパ基準が社会に根付いていって、結果的に社会全体としてウェルビーイングな状態に収束していくことが望まれます。

日常生活においても、買い物に行くとき、遠くのお気に入りのスーパーに車で行くのではなく、近所のスーパーに徒歩や自転車で行ったりすると軽運動にもなって血流もよくなって自分自身の健康にもなるし、燃料を使わないから二酸化炭素を大気中に出さずに済みます(呼吸で出る二酸化炭素は別です・・・)。

自分に対しても社会に対しても心地良い状態をうまく作り出す「ウェルパ」。効率よくウェルビーイングな状態を作る活動を身近なところから実践してみてはいかがでしょうか?

※肉体的、精神的に満たされている状態、ひいては社会にとってよりよい状態になっていること。“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. 和訳すると、健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあること(日本WHO協会より)

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