仮想現実人口が、現実世界の人口を超えるメタバース・デーがやってくる

最近よく聞くようになったメタバース(metaverse)。由来は1980年代にSF作家ニール・スティーヴンスン (Neal Stephenson)が発表した「スノウ・クラッシュ(Snow Crash)」という小説に登場する仮想空間サービスがルーツで使われはじめました。そして、2003年にLinden Lab社が発表した「セカンドライフ(Second Life)」というプラットフォームでは仮想空間の中でユーザー同士が会話して、商品を売買することができるようになりました。2010年にHOYA社が発表した「360°VIEW」は日本初の店頭販促VRアプリとして、スマートデバイスを実際に動かして様々な360°の世界を体験できるようになりました。

そして2022年現在、デバイスの進化や人々の好奇心によって、誰でもメタバースで現実世界を超えた体験ができるようになり、アメリカの人気ラッパー、トラヴィス・スコット(Travis Scott)がオンラインゲーム『フォートナイト』とコラボした仮想現実ライブイベント『Astronomical』では、世界中から約1230万人が参加して、非日常な空間を楽しむようになりました。

加速するメタバース市場、そして人々のメタバースへの欲求、行きつく先はどこにあるのかでしょうか?

1つの可能性として、メタバース世界内で、人間の欲求であり本能でもある子孫を残すこと、もしくは自分のアイデンティティを継承することが出来るようになれば、新たな世界が広がることになるのではないでしょうか。そしていつの日か、メタバースでさまざまな人が出会い、結ばれ、独自の融合体(子どものような存在)を誕生させる日が来ることも考えられます。

もし、国籍、性別、年齢、身体機能などの垣根を越えて、自分のアイデンティティを継承した新たな融合体をメタバースで誕生させることができたら、それは恐らく世界でまだ誰も経験したことのない感覚になると思います。そして、この未知で魅力にあふれた世界を1度経験してみたい欲求は誰にでもあると思います。

 

今よりも個人データが圧倒的に安全で有効に活用され、メタバースで活動すればするほど経済性が出てくるようになれば、私たちは現実世界よりもメタバースで過ごす時間が長くなると思います。そして、活動ログや信頼スコアが取引条件になり、性格や個性が現実世界より重視されるようになる可能性もあります。もしそうなれば、さまざまなメタバースの世界で、今まで予測できなかったような経済活動や社会性が形成されること考えられます。

いつの日か、メタバースはゲームの域を超えて、人間の繁殖概念を変える変革を起こし、メタバースで誕生する新しい融合体の人口が現実世界の人口を超える日も近いかもしれません。

未来イヤフォン
新着記事 人気記事
マルチトレンドファッション
未来イヤフォン
新着記事 人気記事
マルチトレンドファッション