パーソナルタイムテーブルが、ライフスタイルの多様化を支える

インターネットで映像コンテンツを楽しむ場合、NetflixやAmazonプライムビデオなど、視聴者がコンテンツを選択するVOD型サービス(Video On Demand)が主流です。オンラインの特性をうまく生かしたVOD型は、興味関心に応じた映像選択の自由という視聴スタイルを普及させました。

一方で、AbemaTVといった、予め決められたタイムテーブルに沿ってコンテンツを配信する編成型サービスも支持を集めています。AbemaTVには、ニュース、スポーツ、ドラマなど複数のチャンネルがあり、視聴者はザッピングしながら、その時流れている中で気に入った番組を視るという、テレビに近い視聴体験を享受できます。

リアルタイムで世の中の動きを伝え、幅広く多様な情報を受け取ることができる編成型サービスも、オフライン、オンライン問わずまだまだニーズは存在すると言えるでしょう。

今テレビ放送のネット常時同時配信の議論が本格化しています。伝送路の変更だけではなく、ネット環境における編成型サービスの更なるアップデートが期待されるところです。

例えば「パーソナルタイムテーブル」。これまでは日本標準時という一つの時間軸に沿ったタイムテーブルが当然とされてきました。しかしインターネットの世界では、パーソナルな生活リズムに合わせた多様なタイムテーブルを共存させることも可能かもしれません。

サラリーマンにとって午前7時は朝食の時間、標準時タイムテーブルでは朝の情報番組がオンエアされます。魚河岸で競売に関わる人にとって、朝食時間は午前0時、パーソナルタイムテーブルの世界では、早朝から働く人向けに深夜に“朝の情報番組”がオンエアされるというわけです。

同じ時間であっても人によって情報に対するニーズは異なります。ライフスタイルのダイバーシティに応える映像配信の在り方としてパーソナルタイムテーブルを検討しても良いのではないでしょうか?

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