教師と生徒の幸せを生む"部活TECH"

日本では1971~74年の第2次ベビーブーム以降、出生数の減少が続いています。

これは、同じ学年の子供たちの数は減り続けているということになります。

生徒が減っているということは、教師の負担も減っているのかというと、そんなことはないようです。実は日本の教師は先進国の中でも最も多忙と言われているのですが、学校における教育以外の専門スタッフ比率が、他国に比べ圧倒的に低いことが明らかになっており、これが大きな要因と言われています。

実際、教師の7割以上が部活動の指導が負担と回答しているというデータもあります。もちろんやりがいを持って部活の顧問をしている教師もたくさんいるのですが、やりがいはあっても時間的、経済的、そして肉体的な負担は感じてしまうのが人間です。この状況は、「やりがい搾取」という側面もあり、ある意味崩壊寸前なのかもしれません。

では2030年代の学校はどうなっているのでしょう?

生徒たちを見ると腕にバイタルデータトラッカーを貼りつけてます。日々のバイタルデータを収集し、個人個人の体調管理は医療機関とも連携してクラウド上のAIが見守る仕組みになっている。

グランドを見ると、複数のカメラがグランドを撮影しています。高角、高解像度のカメラで生徒たちの動きをリアルタイムで分析しているようです。

部室は大型モニターがあり、資格を持った外部トレーナーが一人ひとりの体調や、身体能力に合ったトレーニングメニューを提供し、その狙いと効果について説明しています。

生徒に顧問の先生はいらっしゃるのかと聞くと、「何ですか、顧問って?」という言葉が返ってきました。生徒の数が減って、学校の垣根を超えた連合チームが当たり前になっていて、そのチームの組成は、各競技団体別のクラウドAIがやってくれるようになっていました。

部員の募集に際しては、チームを組成する際に、一人ひとりの身体能力、性格などを踏まえて、「あなたに向いている競技」を定期的に案内していると言います。確かに、どんな競技をしようか決められないで、部活に入っていない生徒は、これまでもたくさんいましたから、そのきっかけとしてはとても良い仕組みです。

練習試合のマッチングも各競技団体のクラウドAIがやってくれます。現代ではまだ、顧問の先生の個人ネットワークや、メールや電話での交渉で実施しているのですが、顧問の先生が動いてくれないと練習試合ができないなんてことはもうないんですね。

試合の審判も、ロボットが対応しています。ロボットといっても、カメラとモニターがあるだけです。撮影した映像はリアルタイムでクラウドで分析され、inやout、ボール、ストライク、タイムや距離などなんでも瞬時に正しい判定が表示されるようになっています。

あ、先生が来ました。なんだか穏やかな表情をされています。

純粋に部活をしている生徒を応援しにきたみたいですね。

教え子たちが頑張っている姿を見るのは、先生たちにとっても喜びで、負担から解放されたことで、生徒と先生の関係性がすごくよくなったということも言われていました。

 

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